乙女の日本史
歴史好き女性と歴史嫌いにオススメ
実はわたくし、歴史の偉人の変人エピソード・とほほエピソードが大好物です
すごい!えらい!エピソードも好きだけどさ
そんなのみんな教科書で読み飽きてるでしょ?
秀吉が天下人になったんだぜぃ!!って話より
秀吉は信長からハゲネズミと呼ばれました(史実)という話の方が好きでしょ?
で、今回はこれは!!というオススメ本のご紹介
歴史上の人物の人間らしい面を見て、ついでに賢くなりましょう
心に残ったエピソード
中身はゴシップ一色、笑
①略奪婚
兄が弟の妻を略奪婚するが、妻は弟との関係を続けて公の場で不倫を堂々公表
- 兄は中大兄皇子
- 弟は大海人皇子
- 妻は額田王
ちなみに中大兄の死後、大海人は壬申の乱で中大兄の息子、大友皇子に勝利します。一体、裏でどんなことがあったのか勘繰りたくなるお話です。
既にこの時点で見たことある名前がちらほら・・・偉い人も結構、俗物なんですね。
あ、ここ(壬申の乱)テストに出ますよ!
年号覚えてね。
②不倫
将軍である夫がありながら、天皇と不倫する妻
将軍は足利義政
天皇は後土御門天皇
妻は日野富子(将軍の正室)
将軍である足利義政は皆様ご存知、銀閣寺を立てた人です。
銀閣寺が銀色じゃない理由と何か関係しているのかと勘繰りたく(以下略)
足利義政、銀閣寺、日野富子は悪女だったの三点セットで覚えましょう。
将軍といえど、胃が痛くなりそうなお話ですね。
③信長は女子力高い
部下の妻たちにも、気遣いを忘れない男、信長
秀吉の妻ねねが、秀吉の不倫について愚痴った手紙を信長に渡した時の話
こんなお返事が信長さまから返ってきた
「藤吉郎(秀吉の幼名)があなたに不足を言うなんて言語道断!でもね嫉妬はダメ。思っていることを全部口に出すのはいけないよ」
・・・・女子か!?Σ(゚д゚;)
これがオラオラ!日本統一すっぞ、オラ!!みたいに描かれる信長と同一人物とは思えません。
第六天魔王(信長が自称した中2病ネーム・元々は仏教用語)どこいった。
しかし天下人とは、これほどまでに人の心をつかむものなのか・・・
惚れるわ
ついでに2つ、簡単に紹介
④ホモ同性愛は文化
戦場での性欲のはけ口ではなく、男同士の崇高な愛らしい
身分の高い戦国武将であれば、戦時中でも近くの村に行けば、村娘が「おタネくださーい♪」となるから、そういう意味での男色は必要ないという説に、いたく納得。
つまり別の意味があるんだね。
なんか崇高な意味がね、多分。
そもそも、西洋文化が入ってくるまでは、現代のような処女信仰もなければ、同性愛も全然オッケーだった国が日本なんだけどね。
考えれば考えるほどいろんな面ですんげー国ですのよ、日本って。
⑤李香蘭と川島芳子
李香蘭は中国で生まれた日本人女性、中国人将軍の養女となって銀幕デビュー。
一方の川島芳子は清朝王族の粛親王の第14王女。男装の麗人と呼ばれたスパイ。
香蘭は日本人なのに中国人として育ち、芳子は中国人なのに日本人として生きる。
二人の対照的な生き様には、考えさせられるものがあります。
香蘭は芳子を「お兄ちゃん」と呼ぶなど、不思議な関係性に興味が(以下略)
前、テレビドラマで見た時は、上戸彩と菊川怜の美しさと演技が光ってました。
この本の内容
イラストが多く、週刊誌を読んでいるような印象になる構成です。
文もありますが、スキャンダラスな内容を多く取り上げている為、歴史上の人物の人間味が浮き彫りになっています。
歴史というものが身近に感じられる読み物なので、歴史嫌いな人にも一度は目を通してほしい1冊です。
上記の場合は、西郷隆盛の自刃を聞いて号泣して鴨居に頭をぶつける大久保利通なんか、人間らしいですね。
大久保自身が暗殺される直前も西郷隆盛の手紙を読んでいたという話をネットなどでも目にするのですが、偉い人でも悲しい時は悲しいし、死に際だって幸せとは言えない。
非業の死、なんて字面もしょっちゅう目にする。
でもそんな人たちが守ってくれたものが現代の日本だと思うと、歴史というものについても「嫌い」や「興味ない」の一言で済ますのは申し訳ないような気がしてきます。
まとめ
歴史が何の役に立つの?という問いはいつの時代でもあるように思いますが、昔あったことを学んで生かすことの連続で今があるなら、やはり知ることは必要なのだと思います。
歴史に出るような偉い人たちも、本当は人間味のある部分があって、私たちはそれを知らないだけかもしれません。
もっと身近で、もっと好きになれるかもしれません。
それに偉い人たちなら、学べるところは沢山あるし読んでみてはどうですか?
ほら、読書の秋って言いますし♪
他にもこんなシリーズがあります
ではでは皆様、素敵な読書の秋をお過ごしください ♪