驚きの眼球診察
まぶたをぐりぐりされる診察法は、人生ではじめてでした。
(痛さのあまりに悶絶した)
ぐりぐりされたまぶたが角膜の皮に刺激を与え、激痛がはしるわけで、うずくまりたくなる痛さ。
腰は引けたし、脂汗が浮かぶ。
「ちょ、やめ、あの、むりです。いたた、いたい、ムリムリムリムリ!!」
もう30過ぎたいい大人だからね、たいていの痛みは大丈夫よ!とやせ我慢をしてなんとか診察を終えようとがんばってみたけど、ムリだった。
目からぼたぼた水が落ちる。
涙である。
想像してほしいんだけど、少なく見積もっても目のなかにまつげが入った痛みの10倍は痛い。
この日はたまたま痛みが落ち着いたから病院まで徒歩でこれたんだけど、最大級に痛い時は「目のなかに鋭い破片でも入ったかしら?」という痛みが右目から続きます。
角膜上皮がおちつくまではちょっとの振動でも目にざりっとした痛みが走るので、自然と気分がピリピリするし、明るい場所を見れば、頭痛がするほどまぶしい。
眼科で「目の筋肉を強制的に休ませる点眼薬」をしたことがある人はわかると思うけど、あれと同じくらいまぶしい。
が、この先生は容赦がありませんでした。
むしろ慣れているご様子。
「はーい、がまんしてねー、いじわるしたくてやってるわけじゃないからねー。はいはい我慢して―」
追撃で、ぐりぐりぐりぐりまぶたをこねくり回します。
鬼!!(´;B;`)
あぁこの先生合わんかもしれん・・・と思った瞬間です。
結局、治るまでこの先生のお世話になるのですが、通院するたびに「鬼!」から「きちんとした勉強熱心な先生」へと認識を改めることになるのでした(笑)
ごめん、先生・・予想外の行動と痛みに気が動転しただけだから・・忘れて!(情けなく悲鳴を上げたことを特に)
ちなみにこの日の先生は、素人のわたしに分かりやすい解説をしてくれたため、ぐりぐりする診察も「ああ、それなら仕方ない・・・」と納得するのですが、同じことを唐突にされた初診の方は、もれなくその診察にビビり、わたしと同じ反応をすることになるでしょう。
説明されてても、まぶたぐりぐりはびびるけどね!
次回、リベンジ!がっちりホールドしっかり診察
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